忘れた頃に連絡して来て返信してこない知人の男

知人に自分軸のない男性がいる。

10年以上会っていなかったが、私が仕事のために登録することになったあるSNSが切っ掛けでweb上でつながった。

結婚もして子供もいて、購入したマンションで家族仲よく暮らしている。

時々、

「落ち着いたら飲みにいきましょう。」
「いつがいいですか」

と連絡をよこす。

私が

「土日ならいいですよ。 ○日と○日なら空いています。」

と返信をすると、それきり音沙汰がなくなる。

けど、webでは、毎日日記を更新している。
単に返信をしてこないだけなのだ。

その人は自分の価値観というものがない。

家族旅行で海外へ行くのも、『その国へ行った』ということだけが重要のようだ。

その国のどこどこが良かったとか、 感動したとか、行ってみてこんなところが違ってたとか、 その土地の文化や住んでいる人々には興味がない。

その国へ行ったということのみがステータスなのだ。

「●●さん、夏休みどちらへ行かれたのですか？」
「いや～、今年は●●へ行ってきたんですよ」

と言いたいだけ。

その国がどうだったとか、突っ込むと返事はなくて そのまま会話はフェードアウト。 いつもそう。

SNSのとある日の日記の画像では、 車に自転車を載せて出かけてきました。

とあり、その画像には、車オンチな私が見ても 高級な外国車だとわかる正面からのドアップと これまた高そうでオシャレなマウンテンバイクが ちゃんと写るようなカメラアングルだった。

またある時の日記の画像では、 時計の調子が悪いという1行くらいのつぶやきに これまた腕にした高級腕時計のドアップで どこのメーカーか一目でわかるカメラアングルだった。

そんな彼は学びを欠かさない。

資格をとるための勉強をしたり、セミナーに通ったり、 勉強以外にも趣味の教室へ通ったりなど。

知り合ってから20年くらいたつけど、 当時から今でもずっとその生活だ。

そして最近また忘れたころに連絡が来たのだ、

「悩んでいる」と。

返信をしたがそれきり例のごとく音信は途絶えた。

けど、SNSの日記は更新している（笑。

時々連絡してくるけど、 私とは飲みにいきたくもないし、 悩んでいるけど私に話したくもないのだ。

だけど連絡をしたくなるのだ。

私は既婚者にはまったく興味が湧かないし、会いたいとも思わない。

けど、悩んでいる、などと言ってくると、人として

「どうしたのかな？」

と思うものだ。

この人、何をしても満足しないんだろうな。
何をしてもどこへ行っても、誰と会っても 楽しくないんだろうな。

常に自分の中が空っぽ。

自分がない。

だからブランドが好きだし、 幼子を連れて海外旅行へ行った、 という行動だけで他にはなにも感じることがないし、不安だからひたすら学んでいる。

だけど、きっかけが不安だから、目的が宙ぶらりんで学んだ先がつづかない。

ブランド品を持てばカッコイイ、 海外旅行へ行けばちょとステイタス、 学ぶことでステップアップになるかも、なんて思っている。

本当に目的がないことがわかる。
不安なので他の人に連絡を入れてみたくなる。
本当に悩んでいるのなら、相談もしてくるはず。
そのままフェードアウトなんてしない。

どうして、私はこの人から連絡をもらってしまったのか。
不愉快だ。
私はこの手の人間が好きではない。

「悩みがある」と連絡をしておきながら知らん顔。

自己満足。

私がその人のメールを開けて読む時間と返信する時間、 そして「悩んでいる」と言われた相手の心情を軽く見すぎている。

人は本当に相談したいとき、

• この人なら聞いてくれるかもしれない。 
• 真剣に相談にのってくれるかもしれない。 
• 他言しないから信用できそう、いいアドバイスをもらえるかも。 

と慎重になるものだ。

これからは、このようなメールを受け取らない私になる。

私の貴重な時間や心や思考を使われたくない。

この人はこのような言動をすることで他人に迷惑をかけている という自覚がない。
迷惑な話である。

この人からのメールは今後一切ムシする。

この人にもいいところがあるから、 と長所のみを見て交流を続けることもしない。

ムシしたことでこの人がどうなろうと私には関係がない。

このようなちいさな出来事を我慢していくと ネガティブが蓄積されてしまう。