夢ソムリエ

引き寄せの法則を使った夢の叶え方、日々思ったことなどを書いています。

『ボヘミアン・ラプソディ』の歌詞を意味も含めて和訳!フレディの生き様!

 

クイーンの名曲『ボヘミアン・ラプソディ』の歌詞の意味がよくわからない…。

 

と思われている方って多いですよね。

 

ですが、フレディのコメントなどから紐解くとわかりやすいです。

 

直訳だとわかりにくいので意訳してみました。

 

この歌詞からフレディの生き方がうかがえて、フレディって音楽の才能だけじゃなくて、生き方の天才であったこともわかります。

  

 

 ボヘミアン・ラプソディの歌詞を解析

 

まず、ボヘミアン・ラプソディの英文の歌詞と和訳(意訳)を紹介して、その次に解釈を書いていくことにします。

 

youtu.be

  「ボヘミアン・ラプソディ」の歌詞と和訳(意訳)

 

Is this the real life?
これが現実の人生なの?

 Is this just fantasy?
ただの幻想なの?

 Caught in a landslide
土砂崩れに巻き込まれたように

 No escape from reality
現実から逃れることができない

 Open your eyes
目を開いて

 Look up to the skies and see
空を見上げて

 I'm just a poor boy (poor boy), I need no sympathy
僕は哀れな奴 だけど同情なんて要らない

 Because I'm easy come, easy go
だって僕は自由に生きてるから

 little high, little low
ちょっとハイになったり落ち込んだりしてさ

 Anyway the wind blows, doesn't really matter to me, to me
いずれにしても風は吹くけど 僕には関係ない 僕には

 

   

Mama, just killed a man
ママ たった今人を殺してきた

 Put a gun against his head
彼の頭に銃を突きつけた

 Pulled my trigger, now he's dead
僕が引き金を引いたら彼は死んだ

 Mama, life had just begun
ママ 人生は始まったばかりなのに 

But now I've gone and thrown it all away
僕はもういないんだ すべてを投げ捨ててしまった

Mama, ooo
ママ

Didn't mean to make you cry
あなたを悲しませるつもりなんてなかった

 If I'm not back again this time tomorrow
もし僕が明日の今頃戻らなくても

Carry on, carry on, as if nothing really matters
落ち込まないで まるで何事もなかったようにね

  

 

It's too late, my time has come
もう遅いんだ 時は来た

Sends shivers down my spine
背すじがゾッとした

Body's aching all the time
いつも体中が痛いんだ

Goodbye everybody - I've got to go
さようならみんな 僕は行かなくちゃ

Gotta leave you all behind and face the truth
君たちから離れて現実と向き合うから 

Mama, ooo - (anyway the wind blows)
ママ (いずれにしても風は吹く)

I don't want to die
僕は死にたくない

I sometimes wish I'd never been born at all
時々 僕なんて生まれてこなきゃよかったって思うんだ

 

 

I see a little silhouetto of a man
男の小さな影が見える

Scaramouche, scaramouche, will you do the fandango?
スカラムーシュ スカラムーシュ

君はファンタンゴを踊るの?

Thunderbolts and lightning - very very frightening me
雷と稲妻が死ぬほど怖い

  

Galileo, Galileo,
ガリレオ ガリレオ

Galileo, Galileo,
ガリレオ ガリレオ

Galileo Figaro - magnifico-o-o-o
ガリレオ フィガロ 素晴らしい人よ 

 

I'm just a poor boy nobody loves me
僕はただ哀れな奴で 僕は誰にも愛されない

  

He's just a poor boy from a poor family
彼は貧しい家庭の出身で哀れな奴なんだ

Spare him his life from this monstrosity
彼をこの悪夢から救ってあげて

 

Easy come easy go ,will you let me go
うまくやってきたんだ 僕を自由にしてくれるよね?

Bismillah! No,we will not let you go - let him go
神に誓って! いや 逃がさない-彼を自由にしてやれ

Bismillah! We will not let you go - let him go
神に誓って! 逃がさない-彼を自由にしてやれ

Bismillah! We will not let you go - let me go
神に誓って! そうはさせるものか-僕を自由にして

Will not let you go - let me go (never)
(決して)お前を逃がしはしない 僕を自由にして

Will not let you go - let me go (never)
(決して)お前を逃がしはしない 僕を自由にして

Never let you go - let me go
絶対お前を自由にはさせない 逃してくれ

 No, no, no, no, no, no, no -
いやだ いやだ いやだ

Oh mama mia, mama mia, mama mia let me go
なんてこったい なんてこったい 僕を自由にして

Beelzebub has the devil put aside for me
ベルゼブブが僕に悪魔をよこした

for me
僕に

for me
僕に

for me
僕に

  

So you think you can stone me and spit in my eye?
だから 僕に石を投げつけることもできるし
魔除けのために僕の目に唾を吐きかけることもできるんだよね?

So you think you can love me and leave me to die?
そういうわけで 僕を愛しながら見殺しにするつもりなの?

Oh baby - can't do this to me baby
愛しい人 そんなこと僕にできないよね 愛しい人よ 

Just gotta get out - just gotta get right outta here
ウソだよね ただの冗談だよね

Ooh yeah, ooh yeah

Nothing really matters
なんてことないよ

Anyone can see
誰もがわかることさ

 

Nothing really matters, nothing really matters, to me
なんてことない なんてことないよ 僕にはね

Anyway the wind blows...
いずれにせよ風は吹くのさ…

  

 

Galileo(ガリレオ):ガリレオ・ガリレイのことで イタリアの物理学者・天文学者。

Figaro(フィガロ): 権力に反する者

Bismillah(ビスミラ):イスラム教徒がよく使う言葉で「神に誓って」「神の名において」

Scaramouche:イタリアの喜劇に出てくる道化役。空いばりする臆病者。

Fandango:スペインの起原のダンス。男女で踊るフラメンコが有名。

Beelzebub:悪霊

   

「ボヘミアン・ラプソディ」の歌詞の解釈

 この曲が発表されてから、歌詞の意味がわからないという声が多くて、メンバーが質問を受けたこともありました。

 

フレディの曲ですが、クイーンというバンドはメンバーみんなで作り上げるため、メンバーがこの曲の意味を知らないことは考えられません。

 

質問に対してギターのブライアン・メイは、

 

「フレディがどういう思いで(背景で)このような詩を書いたのかはおおよそは知っているけど、我々は公表する気はない。」

 

と答えています。

 

ますます興味が湧いてきますが、フレディや周囲の人達からの情報から、この歌詞の意味は結構簡単に理解することができます。

 

直訳すると分かりにくくなるので、意訳したのが上に書いた和訳です。

 

※私は、この曲はフレディの心の叫びと誓いを歌詞にした作品だと思っています。

 

まず、意訳にした部分の説明をします。

 

let me go、let him go

全体の歌詞の意味から、直訳でなく「自由にしてくれ」と訳しました。

タイトルがボヘミアン・ラプソディで、自由奔放に生きるという意味があるからです。

  

Just gotta get out - just gotta get right outta here

 直訳すると「行かなくちゃ」になりますが、「冗談だよね?」という意味もあります。

この歌詞では、直訳でなく、後者の方がぴったりです。

映画などでも「冗談でしょ?」という意味で使われる表現です。

   

I'm just a poor boy (poor boy), I need no sympathy

の部分は、自分のことを哀れな奴だと表現していますが、同情は要らないと言っています。

まさにフレディのことで、人種、容姿のことなどでコンプレックスを持っていました。

 

 He's just a poor boy from a poor family

この部分では、貧し家庭の出身だと言っています。

フレディはタンザニアの離島で生まれ育ち、学校はインドの全寮制の寄宿舎出身です。

父親の職業は諸説ありますが、使用人もいる裕福な家庭で生まれ育ちました。

 

インドから親元に戻ってから、17歳の時にザンジバル革命が起こり、家族でイギリスへ移り住みましたが、それまで裕福で平和な環境で暮らしていましたが、生活は激変し、両親は使用人として働き始めました。

 

フレディはグラフィックデザイン学校を卒業後、空港の倉庫などで肉体労働の仕事に就きながらバンド活動をしていました。

 

イギリスは階級制度が厳しい国ですし、ペルシャ系インド人のフレディは自分の出身についてもコンプレックスを持っていました。フレディ・マーキュリーは改名した名前で、本名はファルーク・バルサラといいます。

 

バルサラの由来は、南インドにあるバルサードの町で、フレディは名前にもコンプレックスを持っていたのです。

 

コンプレックスを持っていましたが、同情されることを嫌っていました。

 

フレディの最高で最後の恋人だったジム・ハットンの著書『フレディ・マーキュリーと私』には、

 

体が弱り歩行も大変だったので、ジムが手を差し伸べたところ、振り払われた。

 

と記載がありました。

 

 

このことからも、この歌詞はフレディ自身のことだとわかります。

 

また、よく疑問にあげられる以下の部分ですが、

 

 

just killed a man
たった今人を殺してきた

 Put a gun against his head
彼の頭に銃を突きつけた

 Mama, ooo
ママ

 Didn't mean to make you cry
あなたを泣かせたかったわけじゃない

  

この部分は、他人ではなくてフレディが自分自身、つまり過去の自分を殺して、自由に生きていくために新しい自分になることを表現しているだと思います。

   

母親に申し訳ないという気持ちです。

 

Mama, ooo - (anyway the wind blows)
ママ (いずれにしても風は吹く)

 I don't want to die
僕は死にたくない

I sometimes wish I'd never been born at all
時々 僕なんて生まれてこなきゃよかったって思うんだ

 解釈では、僕は死んだけど、本当に死にたくなくて、あなたの子供でいたい。

 

生まれてこなきゃ良かったの後、ブライアン・メイのギターが入りますが、ギターのメロディがとても悲しく聞こえませんか?

 

 まるでフレディの悲しみのように聞こえます。

 

この後、曲調がかわりオペラ調になります。

  

Beelzebub has the devil put aside for me
ベルゼブブが僕に悪魔をよこした

So you think you can stone me and spit in my eye?
だから 僕に石を投げつけることもできるし
魔除けに僕の目に唾を吐きかけることもできるんだ

  

ベルゼブブは悪霊のことで、フレディは悪魔を派遣されるほど悪いことをしたということです。

 

それは、自分を殺して母親を悲しましてしまったことやゲイであることでしょう。

  

旧約聖書では、同性愛者は石で殴り殺されてもいいとあり、目に唾を吐くのは悪魔から身を守るためだと言われています。

 

また、フレディはゾロアスター教徒でした。

 

8歳の時に洗礼を受け、葬儀もゾロアスター教のしきたりで行われました。

 

ゾロアスター教は厳しい縛りはないようですが、同性愛は認めていないようです。

 

というより、ゾロアスター教は結婚して子孫を残すことが良い行いだとされているので、女性と結婚できず子供を授かることができないこと自体、親不孝になり神に背くことになるので苦悩したのかもしれません。

 

また、当時はゲイであることやエイズは空気伝染すると誤解されていた時代です。

 

恋人のジム・ハットンを両親に紹介したときも、恋人でなく「庭師」だと言いました。

 

 Bismillah
ビスミラとは、イスラム教徒が使う「神に誓って」「神の名において」という意味の言葉です。

 

フレディはゾロアスター教だと書きましたが、ゾロアスター教の祖先達はイスラム教徒から追われてインドへ移り住みました。

 

フレディ自身は17歳のときザンジバル革命で故郷を追われてイギリスへ移り住んでいますし、イギリスに住んでからは自分の出身にコンプレックスも持っていて改名したくらいです。

 

この部分は考えすぎかもしれませんが、迫害された祖先達(過去のことですが)と自分を解放して自由に生きさせて欲しい気持ちなのかもしれません。

 

オペラからブライアン・メイのギターになり、その後静かな曲になります。

 

今までは心の叫びや懺悔でしたが、これ以降は、穏やかな気持ちで、僕にはたいしたことないさ、という落ち着いたフレーズになります。

  

Nothing really matters, nothing really matters, to me
なんてことない なんてことないよ 僕にはね

Anyway the wind blows...
いずれにせよ風は吹くのさ

 

ここでの『風』は人生の困難です。

どんな人生でも困難なことはある、という意味です。

 

でも、「どう生きようと人生には大変なことがある、そんなこと大したことじゃない、自由に生きるよ。」という意味です。

 

「ボヘミアン・ラプソディ」の歌詞にあるガリレオ、フィガロは誰のこと?

  

ガリレオ、フィガロ、スカラムーシュなどの固有名詞は、クイーンのメンバーのことじゃないか?

 

という意見もあります。

 

確かに、ブライアン・メイは天文学者になっていたかもしれないのでガリレオが当てはまるし、

 

フィガロはいかにもロッカー魂があるロジャー・テイラーで、スカラムーシュはジョン・ディーコンでしょうかね。

 

この意見については断言はできませんが、ガリレオ、フィガロの後に、magnifico(素晴らしい人)とあるので、もしかしたらメンバーのことなのかもしれません。

 

というのも、ガリレオ、フィガロと続く以下の歌詞は、meではなくてhimになっています。

 

ガリレオ(ブライアン)とフィガロ(ロジャー)の訴えかな、と解釈できるからです。

 

He's just a poor boy from a poor family
彼は貧しい家庭の出身で哀れな奴なんだ

Spare him his life from this monstrosity
この悪夢から彼を救ってあげて

 

なぜ「ボヘミアン・ラプソディ」にオペラを入れたのか?

フレディはオペラも好きでしたが、なぜこの曲にオペラを入れたのでしょうか?

 

私独自の解釈ですが、オペラはイタリアで誕生したとき、ギリシャ悲劇を歌に表現したのが始まりだといわれています。

 

ボヘミアン・ラプソディの歌詞やブライアン・メイのギターにしてもフレディの悲しみが表現されていることがわかります。

 

あえてオペラを選んだことがわかります。

 

クイーン「ボヘミアン・ラプソディ」の意味のまとめ 

 

『ボヘミアン・ラプソディ』の歌詞は、フレディ自身のことだとしか思えません。

 

 この歌詞の意味を理解すると、フレディの生き様がわかります。

 

コンプレックスを持っていても、貧しい身の上でも、同情なんて要らないし、人生にはどんなふうに生きたとしても大変なことがある、だけどそんなこと関係ない。自由に生きるよ。

 

最後までお読みいただいてありがとうございます。

 

フレディ・マーキュリーのすばらしさを伝えることができたら幸いです。

 

クイーンの名曲『ボヘミアン・ラプソディ』の曲は、以下のサウンドトラックにおさめられています。

 

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